¥時給1000万円

「よろしくねっ!」
「…あっ、それと聞きたいことがあるんですけど…」
「……ん?何かしら?」
「…規約に書いてあった『罰』とか『処置』っていうのは何なんですか…?」
「…あら、簡単な話よ!『クビ』になるだけよ!…ちょっと厳しいかもしれないけどそこら辺はご了承くださいってことで!」
大きな顔が笑うと七福神のような笑顔になった。
「…分かりました…。それとさっきおっしゃっていた『警察から電話が来ると面倒』ってのも気になって…。『迷惑電話』は分かるのですが…」
「…あら結構用心深いわねぇ〜!………まぁホントはいけないんだろうけど実際『時給1000万』なんて額が警察に知れたら大変でしょ!?もっと国に納めたりだのでねぇ…。きっとまだあなたのような子には分からないことが大人にはあるのよ…だから警察から電話がかかってきたら回線を変えて新しい番号にしなきゃここの場所も特定されちゃうのよね…。だいたい警察の番号は登録してあるし、それに知らない番号の時は留守電にしておいてメッセージを入れてもらうのよ!んでメッセージ入れなかった人は要注意ってことでまたその時は回線を変える。意外とこの店も大変でしょ?」