¥時給1000万円

シフトに関しては、1センチずつのメモリにシフトラインを引き かつその時間を書き込まなくてはいけない用紙だった。

まずは土曜日かぁ…
最初になるからなぁ…いろいろ覚えたいし…がんばっとくか…

シフトには深夜0時〜4時までを書き込んだ。


次は日曜日…
きっと忙しかったりするのかもなぁ……でも次の日から平日なら来ないか…むしろ土曜日を少し短めにすべきだな…

土曜日のシフトを0時からの3時間に訂正し、そして日曜日は深夜0時〜4時までつまりオープンからラストまで書き込んだ。

月曜日以降は忙しそうだった時のために平日は2時間ずつにした。

月曜日は2時〜4時
火曜日は0時〜2時
水曜日は2時〜4時
木曜日は0時〜4時
金曜日は2時〜4時
と書き込んだ。ちぐはぐのラインが出来た。


……やっぱ金曜日は週末でがんばりたいから とりあえず4時間にして木曜日を1時間にするか…また来週になったらシフトとかも変えられるみたいだし。

金曜日のラインを延ばし、木曜日を短くした。


斬酒は永井のシフトを書く様子に思わず笑みがこぼれた…。

「…できました…。」
「まぁ!素晴らしいっ!やっぱあなたを雇ってよかったわ!!…ホントにこれでいいのかしら?これでいいなら名前の横に印鑑を押してね!」
「…はい!」
何のためらいもなく『永井』と書かれた赤い印を付けた。