¥時給1000万円


「……え…?」
二葉の口が軽く開く。



顔には出さないが、動揺はしている。


「………なんで…そんなに詳しいんですか?」
「…そ…それは…」



即座に永井は二葉の代弁をする。
「簡単です…。…二葉さんもオーナー、いや……………兵士たちとグルだからですよね。」

空気が変わる。

二葉にとって、暖めた部屋が寒く感じた。

まるで背筋を通る寒気…

両親が死んだ時を思い出す…


「…これだけはハッキリさせといてもらっていいですか…?」


ため息をつくと、二葉はゆっくり態勢を直し 目線を戻した。







「…………あぁ…確かに私たちはグルだ…」




永井は二葉から目線をそらさなかった。
疑いの目で二葉を睨む…。



二葉は首を下に向けた。


「……二葉さん…知りすぎです…。そこが前々から気になっていました。」