￥時給1000万円

「…えっ…！？外出禁止…！？」
「……ごめんなさいねぇ…。」
オーナーが帰ってきた。
「…ほら時給1000万もかかってるでしょ？口外されたら大問題になるし…」
「…まぁそうですよね…」
「…どうするの？やるの？やらないの？」
「……とりあえず来週から冬休みなので…その日からなら…」
「…まぁ！よかったわぁ！…じゃあ今日は金曜日だから…来週の土曜日からでも構わないかしら？」
「……はい！こちらこそ！よろしくお願いします。」
「…よし！じゃあこの２つの用紙にそれぞれ記入欄をうめてくださるかしら？」
「…はい！」

来週からついに1000万どころではない！１憶だって手に入るんだ！やはりお金があれば幸せなんだ！

嬉しさと欲望で頭がいっぱいだった。


「んじゃこっちの用紙から始めよっか！……うちのお店はシフトを全部自分で決めるの。だから稼ぎたい時間分入れることが可能だわ！」
「…へぇー…いいっすねぇ…」
「…でも条件があるの！……必ず１日１時間はシフトに入れなきゃいけないの…大丈夫？」
「…はい！どうせ泊まるのなら働きたいし！そこら辺は大丈夫ですよ。」

名前、住所、年齢など個人的な情報を書き込みシフトを組んだ。