『どうせパパ~の真相を暴きに来たんでしょ!…ならここで働けば分かるわ…!』
「…その一言が私をこの地獄の地下労働に引きずり込んだのさ…」
「………出ようとしなかったんですか…?」
「…いや、出ようとはしたが…そのたびにオーナーに見つかり、『クビ』寸前の状況だった…。そして辞表を出して最後の仕事の前にオーナーから呼び出された…。」
『…今日1日外泊を与えるわ……。…こんなとこもう来たくないならそのまま帰んなさい。』
「…なぜ突然オーナーがそんなことを言い出したのか不思議に思ったが…とにかく家に帰った……そ…そしたら……そしたら!!」
突然二葉は目を瞑り下を向いた。
『…と…父さん!…か…か…母さん!?母さん!!』
「…大丈夫…ですか?」
二葉がガタガタと震えている。
「…あ…あぁ…すまない…。…初日に両親が死んだこと話したが覚えているかな…?」
「…はい…。確か交通事故でと…」
震えた声で続きを話す。
「……嘘ついてごめん……交通事故じゃない…………あの日…ち…父はクビを刈られて死んでいて……母は…なぜか顔も手足もズタズタにさせられて、おまけに………丸焦げに焼かれていた……ま…まるですぐにでも料理に出てきそうな状態で…」
二葉の声はかすれていた。
無理もないだろう…


