「…か…監視カメラの映像…!」
「………そう。私が君の初勤務の日に言ったものだ。実は私も持っている。兵士の部屋にもある映像と同じだ。それはこちらにも飛んでる。そして…」
二葉は画面の横にあるボタンを押した。すると、イラストの中に点々としたものがいくつか さまよっていた。
「………もしかして!」
「…あぁ…私たちのどこかにGPSが埋め込まれているらしい…。そしてインターネットを介してここに表示される…。」
「……そんな…!…じゃあここにいることも…!」
画面を凝視するが自分たちのいる場所に点々はなかった。
「……ここは電波も届かない絶好の場所なんだ…。そのためインターネットに繋がらなければ私たちのGPSは飛ぶことはない。つまりここにいればどこにいるのか分からない。ただ、GPSに長い時間映っていなかったら、さすがのオーナーも不思議に思うだろう…。」
「…ちなみにオーナーはここの場所のことは…」
「………実はここの小屋は完全に電波が届かない訳ではないんだ…」
そう言うと二葉は立ち上がって
キッチンの方へ行った。
すると…
「…あっ…出てきました…!」
「…そう。オーナーはここがGPSが届かない場所だということを知る訳がない。」
「………なるほど。……でもこれでやっと分かりました。オーナー1人だったらここまで目がまわりないはずですから…。二葉さんも監視していたってことなんですね……」
「……私はあまり見てはいないんだけど…まぁ…そういうことだね。」


