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静かだ…

聞こえるのは滝の音と、速度を増して明るくなる外から聞こえる鳥たちのさえずりだった。

彼らはどこから入ってきているのだろうか…



ある程度火が安定した頃に二葉もテーブルを挟んだ向かい側の長椅子に座った。

「…さて…ここは誰にも話し声も聞かれないし、監視カメラも外にしかないから気兼ねなく話せるよ…。」
するとテーブルの上に電子辞書サイズの、液晶画面があるシルバーの機械を開いて置いた。
「…きっと君が兵士(ナイト)たちの部屋に入った時に分かったと思うんだけど…」
「…!ちょ…ちょっと待ってください!!な…なんでそのことを知っているんですか!?」
二葉の話を遮って聞いた。

「…それをまず話そうと思う。俺とオーナー、そして佐田はこれを持っている…。」
するとテーブルに置いた機械の画面をこちらに向けた。