永井はすぐに状況をのみこむ。
「…分かった…!………ただ危険な真似だけはしないと誓ってくれ…!」
「………あぁ分かった!きっと戻ってみせる…!!」
永井は騒がしいうちにクローゼットを出て赤いボタンを押しに行って戻り、再びタイミングを見計らって部屋を出た。
そしてカメラに不自然な映像が映らないように、洗面所へ行って寝室へと戻った。
大島………。
寝室に戻ると真っ先に二葉が目に映った。
ベッドの端に座って何か深く考え込んでいる。
そして永井を見るなり 気合いを入れてこちらに近づいてきた。
「…永井くん……話があるんだ…。」
突然の声かけに驚き、なぜ自分なのかも考えたが、ここは二葉の表情をよんで真剣に受け応えた。
「……あぁ…はい…!」


