¥時給1000万円


「…サクラに決まってんだろ!?…上の数字もデタラメだ…。」
「…そして俺らは店の前の求人情報でここのことを知る…。」
「結果…この有り様だ…」





驚きの連続で永井は開いた口が閉じなかった。
「…徐々に見えてきたな…」
大島が横でつぶやく。




「…そうするとその近くにあったヤマト銀行もオーナーの…っていう可能性も…」

ため息をついて言った…
「…無くはねぇな…。」





「…それはそうと…ここからは…出る方法は…ないんですか…?」

大島が前のめりになって注意を集中する。

「…………あまり大きい声では言えねぇが……以前に逃げることができた奴がいたらしい……ただ逃げられるかどうかはその人によるがな…」
「…どういうことですか…?」
「…まぁ俺らは逃げられるかもしれんが…外にはあのクソ(オーナー)の仲間がいるみたいでな…」