『二つ目は

ほとんど同じ兵士が クビの従業員を刈るということです。


私はここに来てから気になっていたのですが、右腹部あたりが欠けた鎧を着ている兵士が毎回首を刈っているように思えます。
恐らく私を殺した兵士も同じ人物でしょう。』


この手紙を書いて遺した従業員を刈った兵士を思い出す。


自分の中であのシーンを止めて兵士の鎧を拡大していく…

……思い出せ…!
…思い出せ!




……あ!

確かに自分の記憶の映像を巡らすと、1人の兵士だけ右腹部が欠けている。




『以上が私の見解です。

そして今後 この場をやりすごすためのヒントを差し上げましょう…。



『マトリョーシカ』


私の分まで生きてくれ…
さようなら。


水嶋』


……マトリョーシカ…?
何なんだ……!?