従業員がゆっくりした足取りで寝室に戻る。
誰もがため息をつき、今日一日のことと あと何日で、何時間働けばここを出られるのかを計算していた…。
「……なぁ…永井……さっきは悪かった……」
大島が床を見ながら言った。
「…えっ………あ……いや……大丈夫だよ…!……ほ…ほら…俺だって 自分からあーしたいって…思ってたから…さぁ…」
大島のことをかばおうと思ったがカミカミになってしまった…。
「……………はぁ…どうなってんだ…」
あの後カウンターの男は自分の取り分を持って帰り、オーナーは何事もなかったかのようにその場を去った。
そして永井たちには気づかなかったが6番テーブルの大金男や12番テーブルの何かを知ってる男の表情には 明らかに何かが隠されていた…
「……明日も…あの客入れるかなぁ……大量の紙……」
永井が疑問に思う。
「…さぁ……どうだろうなぁ…」
永井たちは直接 食堂へ向かう。
今日もカップラーメンで夕食を済まし、部屋に戻る…。