「………3票で…櫻井…!」
助かった……!…助かったんだ…!!
「……っしゃーーーー…!!!」
櫻井の声が耳をつんざく。
客の歓声も ものとしないほどの大きさだ……
ゆっくり金田のもとへ近づく兵士…
まるで呼ばれなかった人物のもとへ足を進めるマシーンのように…
金田は自分が殺されるという現実にわずかながらにも希望を見いだそうと歯を食いしばる……
……が…観客の歓声に交じりながらもその大きな刃は落とされた………
「………ギャア゛ーーー……!!!」
金田は苦しい声をあげ、その後ぐったりとした首がない死体となった。
灘は櫻井の通過に舌打ちを残した…


