「………浜風…!……永井……!……二葉…!…大島……!…………同じく大島…!」
それから一分もしないうちに開票は終わった。
「……以上だ…!……では投票数の多かった者から順番に呼んでいくぞ…!」
「…1位…!…12票だ!……………これは分かるな…二葉だ……!」
歓声に紛れて二葉が優しく笑った。
まぁ…当たり前だろ…。あの人はホントにきれいな心を持っている…。
そんな人が『クビ』になるはずがない…
「……続けて2位…!……9票で……佐田…!」
彼はごく普通の従業員で、何か怖いイメージがあったり 逆に弱々しい感じでもなかった。
なんどか彼の名前を耳にするが、比較的この投票では上位を占めていることが多かった。
あの人も二葉と同じくこの職のベテランか…?
「……3位…!……8票で……藤本…!」
初めて耳にする名前だ。
体を前に乗り出して彼の顔を伺った。
ショートヘアーに角張った骨格。体つきは非常に良く、工事現場とかにいてもおかしくないような男だ。見た目は20代半ば、人相がとても良い人である。
投票数で抜けが決まると声を出さず少し照れながらも微笑んだ。
恐らくシフトで今まで重ならなかったのだろう…初顔に少し新鮮な感覚を覚えた。
だがこの人がなぜこんな仕事に就いたのかが理解できなかった…。そんな体格でならもっと他の仕事とかあっただろうに…
………やはり時給の金額に魅了されたのか…
それから一分もしないうちに開票は終わった。
「……以上だ…!……では投票数の多かった者から順番に呼んでいくぞ…!」
「…1位…!…12票だ!……………これは分かるな…二葉だ……!」
歓声に紛れて二葉が優しく笑った。
まぁ…当たり前だろ…。あの人はホントにきれいな心を持っている…。
そんな人が『クビ』になるはずがない…
「……続けて2位…!……9票で……佐田…!」
彼はごく普通の従業員で、何か怖いイメージがあったり 逆に弱々しい感じでもなかった。
なんどか彼の名前を耳にするが、比較的この投票では上位を占めていることが多かった。
あの人も二葉と同じくこの職のベテランか…?
「……3位…!……8票で……藤本…!」
初めて耳にする名前だ。
体を前に乗り出して彼の顔を伺った。
ショートヘアーに角張った骨格。体つきは非常に良く、工事現場とかにいてもおかしくないような男だ。見た目は20代半ば、人相がとても良い人である。
投票数で抜けが決まると声を出さず少し照れながらも微笑んだ。
恐らくシフトで今まで重ならなかったのだろう…初顔に少し新鮮な感覚を覚えた。
だがこの人がなぜこんな仕事に就いたのかが理解できなかった…。そんな体格でならもっと他の仕事とかあっただろうに…
………やはり時給の金額に魅了されたのか…


