¥時給1000万円

次々と紙を取ってペンで書く音が聞こえ始まった。


永井も大島も同じことを思う…



今回は大丈夫なはずだ…!





二人を賭ける者はいなかった。

もちろん二葉には決まって一口も賭けられない。それを悟っているかのように二葉だけ口元が微笑んでいる表情をしていた。他の従業員には見られない表情が…

なぜこの人はこんな状況でも平気でいられるのだろうか…?




今日最初の開票が始まった…
投票用紙をめくる音と時計の針が進む音がいつも以上に耳に入った。
時刻はそろそろ1時になろうとしている…。

「…二葉…!…………大島…!………二葉と永井……!!」
順調に開票が進む…。