「はい、これ。」
『?』


莉子は私にクマのキーホルダーを渡した。



『くるみが届けて。』

「えっ無理だよ!だ、だって…み、み、見つけたのは、り、り莉子じゃん!」

『なあにテンパってんの?ぶつかったのはくるみ。くるみが届けるの!』




そうして結局私が届けることになった。



「昼休みにでもいこ。途中までついてってあげる。」


わたしはこくりと頷いた。