「あ…。うんっ!! あたしコレ」

「んじゃ俺はコレ」


トイレ行きたくなってきた。


「ちょっとトイレ行ってくるね」

「おう。気を付けろよ?」

「うん!」


トイレに駆け込み、用を済ませ、陸の所に戻ろうとした時だった。


「あら」

「・・・」

さっきの女に出くわしてしまった。


女はあたしを見るなり、聞いてきた。


「あんた誰? 陸君の彼女?」

「…違います」

「へぇ~! 珍し~っ!!
彼女じゃないのに、遊んでるんだ~!」


女は怪しい笑みを浮かべながら、あたしを舐めまわすように見る。


「なんですか?」