「…っ…あたし、迷惑かけてばっかりで。
何やってもダメ。

逆に心配かけちゃって…何も出来ない自分が虚しくて…」



涼はフッと笑って「んなの、俺に頼めばいい」と言った。


涼の無愛想だけど優しいとこ。

玖龍の総長だけでもあって仲間思いであるとこ。


何人からも親しまれ、面倒見がよくて、誰にも優しい涼。



「…んで…なんで……こんなに…優しいの…?」

「…んなの優が大切だからだろ」


大切―――…


涼の言葉に涙を流した。

涼は力強く…。
でも優しく抱きしめてくれた。