あたし達が振り返ると。 ガシッ ガンっ 横を見ると陸は頭から血を流してる。 「陸っ!!!」 あたしの叫び声で、みんなが気付く。 瞬間、首に太いコードが巻きつき、ナイフが当てられた。 「優っ!!!」 誰…? 「おうおう。 こんな可愛い子。 …何? 新しいメンバー?」 「…髙杉」 涼は髙杉と呼ばれた男を睨む。 髙杉の後ろにはたくさんの下っ端達がいる。 いや。 きっと他の族と手を組んだんだ…。 涼達はたったの5人。 それに陸は頭から血を流してる。