「ゴメンね。次会ったときに…ね?」

あたしの返事を聞き、詰め寄って来た。

「あたしもぉ~!!!」「あたしもぉよぉ!」


む、無理…。



――グイっ

「…こんなの相手してたら気が狂うぞ」

涼があたしの腕を引っ張って行く。

女達からまたの黄色い声が。


「優。優しいね…」

「ホンマ。男にしてわ勿体ないな…」

「俺も同感や…」

「女だったらいいのに…」

みんなは口々に物を言う。


だから、あたしは女なんだっての。



――ゲーセン


中に入ると、柄の悪い奴らがウジャウジャいた。

「あんま放れんなよ?

ここ危ないから…」


じゃあ、何故来た…?