胸がありえないくらい高鳴ってる。


し、心臓に悪い…。


…でも。
すごく居心地がいい。


細い体に、しっかりと付いた筋肉。

涼の大きくて広い胸から聞こえる鼓動。


そして涼の低くて甘い声。


涼の甘い香り。

涼の綺麗な顔。



その全てに、あたしの心が浸かっていく。



会って、2日しか経ってないのに…。

心を揺るがす。


「…あんま見んな。アホ」

涼は照れたように微笑んであたしに軽くデコピンしてくる。


「ご、ごめん…」

デコピンされた所を擦りながら、軽く笑った。