涼はあたしの頭に手を置き、

「感謝してる。
優があいつらを更生してくれたんだろ?

マジで助かった。

まさか椿姫が優だったなんてな…」


そう言って、優しく微笑んだ。


「ううん。
あいつらは見てられなかったんだよ。

だから更生した。ただそれだけ」


あたしが微笑むと涼はちょっと赤くなった。


「…お腹すいたろ? 俺が作ってやる」

「涼って料理出来んの?」

「任せろ」

フッと笑って、渡はあたしの頭を撫でた。


……心臓に悪い…。




いい匂いがする…。
キッチンまで行ってみよ!

「涼! 出来た~?」