「んで俺が弟の仲本 孝(なかもと たかし)。
よろしゅーっ!!

優って俺らの事知らんかったんだな~っ!!」


知らんかったって当たり前じゃん…。


「ってか、よーこの時期に転校してきたなー」

「うん。ちょっとね」




この話がきまったのは、昨日…。



――――さかのぼる事1日~夜~

「優~! 電話よ~!!」

「は~い!!」

お母さんから受話器を受け取った。

「もしもし?」

『あなたが椿姫ですか?

私、黒嵐高等高校の理事長をしております。
川田 三郎(かわた さぶろう)です。

明日から、家の学校に来ていただけないでしょうか?

もちろん男装で』