「いーじゃん! 可愛いーじゃん!!」

「「「「「・・・」」」」」


「あの事件で、足に不自由が掛ってるけど、あたしの大事な仲間。

大好きだよ! ワン太郎!!」


……な、なに?

この殺気は。


「涼~、もしかして犬にまでヤキモチ~?」

陸の嫌味ったらしい声が響く。


「え? ヤキモチ?!!」

振りかえると、顔を赤くした涼がいた。

思わず、笑顔が洩れる。


「……涼」

「…んだよ」

あたしは涼の唇に、軽いキスを落とした。

みんな、何故か固まってる。


「涼の事も、好きだよ?」

「…お前、襲うぞ?」