でも、
この後起きる悲劇を誰も信じようとしなかった。



―――いや。

信じたくなかった。




ダムで遊んでると、ダムの水と共に赤い水が流れてきた。


あたしが不思議に思ってすくってみると。

―――匂いからでも分かる。


「血だ…」

「ホンマや…」

みんなも驚いてる。

上流の方からだ。


上流へと、駆け出した。


「優っ!!!」


涼達も後を追ってくる。