キミがスキ

「やるなら今からだろっ」



歩椎はイタズラに笑って体育倉庫を出た。



「えっちょっ…学校は?」



「サボる」



「は?! まだ来たばっか…」




「良いんだよ。どうせ今も授業中だし抜け出してもバレねぇって」




「えっ…あ…」




歩椎の強引さに負けて、私たちは荷物を取りに教室に戻って、それから校門を出た。