キミがスキ

「待てっつってんだろ」



歩椎は音楽の用意を抱えて私を追いかけ、肩を掴んだ。



無理!!!


振り向けない!!!


絶対顔真っ赤だもん!!!



私な足が止まったままだから、歩椎が私の前にまわる。




私はつい俯く。