歩椎と付き合ってから、ひとりの寂しさを味わってしまったから。




…歩椎はいつでも女が側にいたけど。





「……そこまで言うんなら…」






「んだよその言い方っ」





怒った口調でも、顔が笑ってるよ、歩椎───






「別に」






「本当可愛くなさすぎ」





「そんな可愛くないのを好きになったの歩椎じゃんっ!!!」



「ふっ」




あー!!



鼻で笑うー!!





「あっ歩椎! 今付き合ってる──「全部切るから安心しろ」





「ぜっ…全部?!?」





1人じゃないの!?!?






「学校には1人だけど、他校に3人ほど」





「………信じらんない…」





男って本当、考えられません………






「んな顔すんな。もう関係ねぇよ。1番ほしかったもんが手に入ったんだから」