もっと、ずっと。




「こんなかっこよくてやさしそうな人、彼氏なんてずるいよ!!おねぇ!!」

「もう、うるさいな!!」

「これからもおねぇのことよろしくお願いします!」



純也はほほえんだ。何もあんたが言うかっ!!



「それじゃあ、またな茜。気をつけて、帰れよ」

「うっうん・・・じゃあ」



小さくなる純也の背中。
愛おしくみていると俊樹はくすっと笑った。
恥ずかしながら私は歩いた。



「お似合いだね、おねぇ」

「・・・」

「照れてんの~?」

「てってれてないよっ!!!!」



また俊樹はくすっと笑った。
まるで人をバカにしているように。
でも、純也に会えて良かったって心から思った。
またあの笑顔が見たい・・・。
儚い想いがよぎる。
家に帰ると、お母さんも悠里もにっこり笑った。
悠里は



「やったな、俊樹。おまえは男だ」



なんて言って俊樹の頭をなでた。俊樹は



「子供じゃあるまいし・・・。てか、別に俺は元々男だし・・・」



と言って呆れていた。