「あっ・・・ごめん。迷惑だった?」
「いや、ぜんぜん。じゃあ、俺。向こう行ってるわ」
「おう」
そう言うと道重くんは私の肩をポンポンと叩くと、明日香のほうへと歩いていった。私は純也のとなりに座った。二人の線香花火が夜の屋上で音をたてながら光る。
「俺さ・・・」
「ん?」
「こうやって大事な人と花火するの夢だったんだ・・・」
「・・・あたしも」
そう言って顔を見合わせると同時に私たちは笑った。
照れくさいのか、おもしろかったのか・・・。
そんなの分からないけど、とってもとっても・・・嬉しかった。
チュッ
「わりぃ・・・。つい」
そう言って照れた顔をする純也が可愛くて、
周りの音が聞こえないほど私は純也のことで頭がいっぱいだった。
「倉本くんったらやる~~」
「本当だなっ。俺らの前で堂々と」
「うっうるせぇよ、バカ!!みっみるなっ!」
「見るなって言われたら見るし」
たくさんみんなで笑った夜だった______。

