もっと、ずっと。





俺は力強い拳で純也を殴った。
純也は驚いていた。



「何・・・すんだよ。いきなり」



ハァハァッ ぐいっ



「おまえ何にも思わないのかよ!!!!!」



俺は純也の胸ぐらを掴みながら怒鳴った。
純也は黙ったまま。



「おまえ、茜が好きじゃなかったのかよ・・・。茜はな、おまえに「帰れ」って言われたことにショックで泣いてたんだぞ・・・?やっとおまえに会えたんだぞ・・?



なのに・・・。おまえは・・・・。



また茜の心をボロボロにしたんだよ!!!!!」


「俺だって!!!!」



純也も口を開いた。
真剣なまなざしで俺を見た。



「俺だって・・・。このままじゃいけない。そう思った。だけどな、俺は。時間がねぇんだよ。このまま茜とやり直したって。茜はまた一人ぼっちになる。いくら、その時幸せでもな・・・。後には「絶望」しか残ってねえんだよ・・・」



純也は目に涙を浮かべながら言った。
その姿を見て、
俺は手を離した。