もっと、ずっと。




「考えたくないわけじゃない・・・。でもこれ以上、自分一人で抱え込むのは止めようって思った。それに今は純也より大切なことがあるから」

「それは友達とか家族とか・・・?」

「そう。だっていっつも支えられてるばっかりじゃいけないでしょ?だから今度は恩返し。思いっきり友達や家族と笑って、悩みなんて吹き飛ばしたい」



私は悠里を力強く見た。
悠里はそれにうなずき、



「おまえ、強くなったな」

「・・・そう?」

「前はちょっとのことでめそめそしてたのに」

「過去は過去。今は今だよ」



そう笑って言うと私は静かに二階へ上がった。



バタン


「過去は過去なんて・・・。ホントは思ってないくせに・・・。そんなこと思ってたらもう純也のこと諦めてるっつうの」



私は嘘をついたんだ・・・。
そう思うと、一筋の涙がこぼれ落ちた。
好き・・・。
やっぱり純也が好き・・・。
今だけ忘れるなんてできないよ・・・。



「どこにいるの・・・純也・・・」