「そういえば」
「なに?」
「お前自分の名前嫌うなよ」
「だって・・・」
「だってじゃねーよ。
嫌う理由は結構嬉しかったけど、親から貰った名前を嫌うなよ。
それに俺思うんだ」
「なに?」
「赤と青って2つ並んだら綺麗じゃん?
青があるから赤が冴える。
赤があるから青が冴える。
そう考えたら俺とお前お互い必要不可欠なんだよ」
アカヤは笑って言った。
「それに、俺はお前の性格好きだぞ。自分の夢をあんなに真剣に答えられる奴あんまりいねーよ」
アカヤはあたしの気持ちを軽くしてくれる。
「だから嫌うなよ」
「うんっ」
アカヤに言われて、あたしは自分の名前と性格がとても好きになった。
「教室帰るか」
顔を赤くして手を差し出してくれる、あなた。
あたしが手を出すと恋人繋ぎをして無邪気に笑うあなた。
教室に行く間、ずっと冷たい態度してごめんなと謝ってくれたあなた。
そんなあなたがあたしは大好きだよ。

