あなたのその一言だけでどれだけ嬉しいかあなたは知ってる?
「・・・アカヤ」
涙が自然に出て来た。
「お前とずっと一緒にいたいんだ。大学の時は離れるけど4年後帰って来るから。
だから、俺と付き合って」
アカヤはもう1度言うと手を差し出して来た。
答えなんて決まってる。
「ずっと待ってるから、サッカー頑張ってね。
側では見守れないけど、応援してるから。
だから、あたしをアカヤの彼女にして下さい」
あたしは嬉し涙を流しながら笑ってアカヤの手を取った。
「やっと叶った」
アカヤはそう言って笑うと、あたしを抱きしめてくれた。
「大事にするから」
「ありがとう」
「卒業までいっぱい思い出作ろうな」
「違うよ」
「え?」
「卒業までじゃなくて、これからいっぱい、ずっと思い出作るんだよ」
「あぁ・・・そうだな」
あたしが笑う。
アカヤも笑う。
あなたといられるだけでこんなに幸せなんだね。

