職員室に走って向かっていると目の前に逢いたかった人の背中が見えた。
「アカヤっ」
「・・・亀木」
アカヤはびっくりした顔をした。
「話したいことがあるの」
「・・・分かった。屋上行こう」
屋上に着くと、アカヤはあたしと距離を取って座った。
「なに?」
いつもの無表情のアカヤ。
「アカヤ」
「なに?」
「あたしね・・・自分の性格が嫌いなの」
「は?」
「名前も嫌い」
「・・・なんで?」
「アカヤと正反対だから」
「え・・・」
「アカヤと正反対の性格も名前も嫌だった」
なにもかもアカヤと違うあたし。
それがあたしは嫌だった。
「なんで嫌なんだよ」
座っていたアカヤが立ち上がって近寄って来た。
ねぇ、あたしの気持ちちゃんと伝わるかな?

