なんで、あたしはいつもアカヤから嫌わることしか出来ないんだろう。
「・・・ダメだなぁ・・・自分」
涙がポタポタと落ちて道に水玉模様を作る。
泣いてもアカヤの機嫌が直る訳でもないのに・・・
涙は止まらない。
学校に行かなきゃ。
1歩1歩ゆっくり歩く。
するといきなり横の道から腕を捕まれた。
「痛っ・・・アカヤ」
腕を掴んだのはアカヤだった。
「なに泣いてんだよ」
「・・・泣いてない」
理由なんて答えられない。
「嘘。泣いてる」
「泣いて・・・ない」
「ハァ」
アカヤはため息を吐いた。
あたし、アカヤに迷惑しか掛けられないんだ・・・―――――
あたし最悪じゃん・・・。

