「なんか、アカヤいきなり終わらしちゃったね」
あたしたちは今高校に戻っている途中。
「・・・あいつ、しつけーんだよ」
多分佐武くんのことだ。
「仕方ないよ。今はあの子たちにとって大切な時期なんだよ」
将来について考えたくないけど考えないといけない。
大人になんてなりたくない。
ずっとこのままがいい。
そんなこと考えちゃったりする時期なんだよね。
そんな時期に年齢が近い先輩のあたしたちのことをちゃんと聞きたいんだろうな。
「そういえば、アカヤの諦めたくなかったってなに?」
気になって仕方がなかった。
「・・・言わねーよ」
「教えてよ」
「・・・お前もしつこい」
アカヤはあたしを睨んで言うと、あたしを置いて先々と歩いて行った。
アカヤを怒らしちゃった。
ボールを蹴りあいこして、笑ってくれたから、少しは仲良くなれたかと思って調子に乗りすぎた。
やっぱり、あたしは嫌わてるんだ。
そんな嫌っているとあたしから好かれても・・・
きっと迷惑だ・・・――――――

