―キーコキーコ。 アタシは近所の公園のブランコに座っていた。 風が暖かい。 子供達の声。 そのときだった。 「お姉ちゃんだあれ?」 アタシに問いかける可愛らしい声が聞こえた。 アタシがお姉ちゃん?完璧に騙されている。 下を見ると五歳くらいの女の子がアタシを見上げていた。 「アタシ、お姉ちゃんじゃないわ」 「え?」