ここに閉じ込められてからの少女の友達の小さな鳥は、毎日彼女の元に来て、彼女の独りごとを聞いているかのようにしてくれる。


「ねぇ、鳥さん……今日はいつもよりずっと静かだと思うの」


鳥は必死に聞いているのか首を傾げる。


ふわりと撫でて続ける、


「本当に魔女だったら魔法を使って、こんな壁なんて壊しちゃうのかな?」