魔王に捧げる物語




愛してる………。



そう聞こえたのは幻聴ではないと信じてる。












あれから、あっという間に時間がすぎていった………。




涙の海に溺れた日、

喜びに踊った日、

怒りに荒れた日、

悲しみに崩れた日………。


たくさんの日を彼と過ごし、抱えきれない幸せを感じた。



後悔のない人生はないと思う。

でも、わたしは今も風を感じ、眩しい陽射しに目を細めながら確かに生きている。



胸の印が夢ではないと語り、彼との絆を表している。
忌々しくなんて思わない。
今は………胸を張って彼の妻と言える。




わたしの物語はまだ続くから。