魔王に捧げる物語




「ミラです、はじめまして……エリー」



ミラが緊張しながら言うと彼女は嬉しそうに笑い、ニルの横から引っ張り出した。


「嬉しいわっ!いきましょ!
お菓子を用意してたくさんお話したいわ!」


「え?あ………?」



強引に引っ張られながらニルを見ると、行ってこい、と言うように手を振られた。










「若いわぁー!!」



エリーはミラを可愛い部屋に連れ込んですぐに言った。


若い、かもしれないが……そう言う彼女も年齢なんて感じない。

艶やかなドレスを揺らす姿も、優雅な仕草も、どれをとってもイリスと大きく違う。


ときどき強引ではあるが好意的で、ミラにたくさんお菓子を進めてくれた。



「エリーもわたしと変わらないんじゃないの??」


と問うと、少し含みのある笑みを浮かべる。


「私?………見た目は変わらないけれど、もう私が生まれた頃のものは化石になってるわ」

「か、化石……??」


「ええ、もう千年くらいはいるもの。人だった頃はあまり覚えてないわ」