こいつの家も、電気が消えていて真っ暗。 中に人が居る気配は、全くない。 もしかして まだ、誰も帰って来てねぇのか? とか考えながら、ぼんやり眺めていたら 『ほんと…今日は、ありがとー。じゃ、また明日学校でね』 そう言って、笑顔で手をふっていた。 「あぁ、…じゃあな」 俺も軽く手をふり返したあと、 またバイクを走らせて、 雅人の店に戻った。