「はい…」 『そっか。じゃ、ここでは話しにくいだろうし、違う場所に行こっか』 そう言った先生について行くと、図書室に着いた。 『それで、話ってのは…?』 近くにあったイスに座って、さっそく本題に入った。 「あっ! あの…先生と五十嵐くんって兄弟なんですか?」 『あぁ、それか。一応、兄弟だけど…』 えっ!? 一応ってどういうこと…? 訳が分からず、首をかしげていたら 『俺らは、本当の兄弟じゃないから…』 「えっ??」 その後も先生は、戸惑いながらも いろいろ話を聞かせてくれた。