面会の時、



『…明里。お前は、ヤンキー卒業しろ』



お兄ちゃんがあたしに言った。





「何言ってんの? お兄ちゃんは、ハメられたんだよ? 悔しくないわけ!?」



『俺達のグループが負けた。ただ、それだけのことだ』



そう言いながらも、お兄ちゃんは悔しそうな表情をしていた。





でも…



無敵のヤンキーだって言われてた頃の面影は、どこにもなかった。