どうしたらいいのか分からなくて、俯いたままでいると 『あ! そーいや、慎司って彼女いたっけ?』 何のためらいもなく雅人くんが聞いてしまった。 あまりに突然すぎて、止めることしかできなかった。 ど、どーしよ! 確かに聞きたかったことだけど、 何も今、私の目の前で聞かなくてもいいのに… 少しムスッとしながらも、 五十嵐くんが何て答えるのかを待った。