『その場にいなかったから、おそらく知らないだろう。先生は、これから用事があるから…松澤! 代わりに頼んだぞ?』



そんな、勝手に頼まれても…


困ります。とは、言えず



「…はい」


と、答えるしか無かった。



『じゃ、よろしくな』



先生が立ち去ろうとしたので



「あの…!! 五十嵐くんって、どこに居るんですか?」



慌てて、大事なことを聞いたけど



『うーん。知らん』



――‥えっ??


あまりに先生が正直に答えるので、

思わず笑いそうになる。