目に入ったのは、とても大きな肖像画。 ここに住んでた人なのかな? じっと肖像画を見上げていたけれと、ふと、後ろの方に違和感を覚えて振り返った。 …誰もいないのはわかってる。 だけど、 「誰か…いるの…?」 辺りを見回す。 …誰も、いない。 1度感じた不思議な――誰かに見られているような感覚を拭いさることはできなかった。 「おかしいな…」 だって、今確かに―…