駆けよってくれたアレンの瞳は一瞬のうちに光を失っていて。 彼に触れられても、さっきのような感じはなかった。 「部屋に戻ろう」 アレンは壊れものを扱うようにあたしを抱き抱えてくれた。 苦しい。 何度も経験した痛みだけど、慣れるなんてことはない。 「…アレン」 ――今、言わなきゃ。 そうしないと、二度とこのぬくもりに触れられなくなるような気がした。 「どうしたの?美夜」 「好き…」