次の日の夜。 あたしはアレンに連れられて、今年ここに来て初めて外に出た。 お屋敷を遠く離れて歩くなんてなかったから… 「美夜、気分悪い?」 「…少し、」 ちょっと疲れちゃった… もう戻りたいな、なんて思ってると… 「よっ、と」 「ギャッ!」 突然目の前がふわりと高くなって、あたしはアレンに抱き抱えられていた… ギャッ!って、 可愛くなかったな…とちょっと後悔。