自分で傷の手当てをして

学校の用意をした。

入学祝いがあるはずもないと

期待しなかったが


母親がプレゼントをくれた。

愛美は大喜びだった。

箱を開けると……

そこに入っていたのは生ゴミだった。

何か言いたそうな愛美に

母親は嘲笑いながら

「気に入ったでしょ。ほら、食べて」

そう言ったのだ。

沼臭いような異臭の生ゴミ……

食べられるわけもなかった。

愛美は久し振りに母親に反抗した。

「こんなの食べられないよ……」

それを聞いた母親は

悪い子だ、食べ物を粗末にするな、と

愛美を殴った。

痛さに耐えた……。

1時間ほど殴られた愛美の顔は

傷で腫れあがった。

外に出られる顔ではなかった。

「あらあら、不細工な顔ね。アハハハハ」

そう言って母親は

また夜の街に出かけるのだった。