愛美が5歳の時

母親に男が出来た。

家に上がっているのを見た時は

母親とセックスをしていた。

見てはいけないと感じた愛美は

部屋に閉じ籠って

それが終わるのをずっと待っていた。

部屋の扉を閉めても

母親のあえぎ声が聞こえた。

男の気持ち悪い声も聞こえていた。

それが嫌で耳を塞いだ。

そんなことが毎日のように続いた。

愛美は耐えるしかなく

部屋に籠りきりだった。


愛美が7歳になり、小学校に入学した。


母親は周りに怪しまれると思い

入学式に来たものの

式が終わるとさっさと帰って行った。

重たい荷物を一人で運ぶ。

体が小さい愛美にとっては

苦痛で仕方のない事だった。

それでも家から学校まで

重たい荷物を運んだ。

周りから受ける視線が

突き刺さるように痛く、耐えられなかった。

家に着いた時

こんな時間まで何をしていたのか、と

母親から暴力を受けた。

顔に傷が出来た……。